困った時のNPOさんに電話で相談すると、捕獲器を貸していただけるとの事でした。
そして、自分がしていることが間違っていないのか、そこも相談したくて話してみました。
今まで外でのびのびと暮らしてきた猫を室内で飼う事が、本当に正しい事なのか?
猫の幸せって何だろうと考えていたからです。
NPOの方は、
「猫の幸せが何かはわからないけど、外での生活は危険が沢山ありすぎます。猫が好きな人ばかりではないし、餌に毒を盛る話も聞いたことがあります。事故にあう事も多いし、保護したいという気持ちがまだあるのなら、してもらいたいです。」
そう言われました。
その言葉で、気持ちがしっかりと固まりました。
「わかりました。捕獲器を貸して下さい。お願いします。」
と返事しました。
そして、すぐ捕獲器を借りて、その日の夜に駐車場で張り込みをして捕獲を待つ事にしました。
職場の猫好きの後輩が付き合ってくれました。
この後輩は、餌付けの段階から協力してくれていて、今回も付き合ってくれるという事で、色々と助けられました。
某コンビニの唐揚げが、食いつきが良いとアドバイスをいただいたので、準備して待つことにしました。
ずっと駐車場にいては警戒すると思ったので、少しドライブして駐車場に帰ってきました。
時間は20:30くらいでした。
駐車場に戻ってくると、なんと捕獲器にあのネコらしきフォルムの誰かが入っていました!
後輩と共に驚き、喜び、こんな早い時間に捕獲される事なんてあるのかと急いで車を出たそのときでした。
後輩の口から、
「これ誰ですか?」
・・・そう確かに聞こえました。
「え?」
と聞き返すと、後輩は同じ言葉を繰り返しました。
「この子誰ですか(笑)」
・・・・・・
近づいて見てみると、遠目で見たらとっても似ていたのですが、明らかにネコさんよりは鼻の長い子がそこにはいました(笑)
「誰?・・・てか臭っ!」
と、鼻をつく獣臭で我に返りました。
とにかく臭かったんです。
そして、その獣さんは怖かったからでしょうね。
捕獲器の中にう〇ちをして、更にペットシートと紙皿をビリビリに引き裂いてくれていました。
その獣さん、怖かったんでしょうね・・・
捕獲器の中でフリーズしてました。
後輩と共に悩みましたが、とにかくこの獣さんを逃がさなくてはいけないという結論に至りました。
私も怖かったのですが、山の方にゆっくり捕獲器を移動させ、そーっと扉を開けると、スタタタターッっと山の方に逃げていってくれました。
とりあえず一安心して、捕獲器を洗いました。
本当に1人じゃなくて良かったと思いました。
もう一度捕獲器を設置してみましたが、夜も遅くなってきたので、また別の誰かが訪問したら怖いので、その夜は諦めました。
そうしてまた心が折れましたが、再度昼間、確実にあのネコさんがいる時にチャレンジしてみる事にしました。
昼なら、獣率が圧倒的に下がるという理由からでした。
今度無理なら諦めようかなとも思いました。
前回と同様に唐揚げを準備し、いつもいる場所に向かうと、ネコさんがいてくれました。
そして、その近辺に捕獲器をセットし、入れと言わんばかりに罠感丸出しで入口を開けて待つことにしました。
勿論警戒していて、少しは近づきましたが、一定の距離を保っていました。
そしてNPОさんのアドバイスで、捕獲器に布をかぶせた方がいいかもと教えてもらったので、ストールをとりに車に戻りました。
駐車場からちらっと下を見ると、
なんと捕獲器の中にネコさんが入っているではないですか!
待ちに待ったこの時がきました!
いや、設置してから早すぎないか?
見間違いじゃないよね?
獣さんじゃないよね?
逃げないよね?
色んな感情が混ざっていましたが、一番はとにかく嬉しくて、急いで捕獲器に向かいました!
やっと捕まえた~
「おうちに行こうね」
そう言いながらそーっと捕獲器を持ち上げ、無事連れて帰る事ができました。
これからが始まりですが、とにかく迎え入れる事ができて良かったです。
これから責任をもって、ずっとこの子を可愛がっていきます。
最後まで読んで下さりありがとうございました。
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